1. パンフレット作成前に行うべき準備
パンフレットを作成する際は、まず「目的」「ターゲット」「構成」を明確にしましょう。これを決めてからデザインに進むことで、わかりやすく魅力的なパンフレットを作成できます。
1. パンフレットの目的を決める
まずは「なぜパンフレットを作成するのか」、あるいは「何を記載したいのか」といったパンフレットを作成する目的を明確にします。例えば自店のメニューを記載した店舗紹介なのか、はたまた写真やイラストを使用したメニュー表なのかなどによって、記載する内容が異なるでしょう。
「お店に設置するのか」、「ポスティングするのか」といった活用方法に合わせてパンフレットを作成するのも大切です。
2. ターゲットを決める
年齢・性別・地域・職業などを具体的に設定し、誰に届けたいパンフレットかを明確にしましょう。ターゲットを細かく設定することで、「誰がどんなときにパンフレットを読むのか」を想定しやすくなります。明確にしないままパンフレットを作成すると、ぼやけた印象に仕上がってしまうかもしれません。
3. パンフレットの構成を決める
パンフレットは通常、複数のページで構成されます。右開きか左開きかを決めておきましょう。日本語には縦書き・横書きがあり、縦書きの場合は右から左へ、横書きの場合は左から右へ読み進めます。そのため、縦書きは右開き、横書きは左開きが基本です。
どちらの向きでページを進めるかを最初に決めておくことで、後のレイアウト設計がスムーズになり、読みやすいパンフレットになります。
2. 伝わるレイアウトの考え方
内容が充実していても、レイアウト次第でパンフレットの「伝わりやすさ」は大きく変わります。伝わるレイアウトのコツは、「情報のグループ化」「情報を揃える」「デザインルールを決める」「情報の優先度によるデザインの使い分け」「ストーリー性を持たせる」の5つです。それぞれを詳しく見ていきましょう。
情報をまとめてグループ化する
パンフレットに載せる情報は、関連性の高いものごとにグループ化し、まとめて掲載しましょう。たとえば見開き1ページに複数のトピックを掲載する場合は、それぞれグループごとに分けてブロック化します。
さらに各グループの間には適度な余白を設けることで、情報の切れ目が明確になり、視覚的にも分かりやすいレイアウトになります。余白はごちゃつき感を防ぐだけでなく、読者の視線を誘導し、全体として読みやすいパンフレットに仕上げる重要な要素です。
情報は揃える
情報を記載する際は、文字の大きさや色、配置を揃えることが大切です。たとえば同じ種類の見出しや本文には同じフォントやサイズを使い、色も統一感を持たせましょう。配置も揃えて整列させることでページ全体に一体感が生まれ、グループごとの情報の関係性も分かりやすくなります。
逆に文字サイズや色、配置がバラバラだと、どの情報がグループ化されているのか分かりづらく、読み手にストレスを与えます。情報が整理されていればいるほど、パンフレット全体が洗練され、おしゃれな印象にもなります。
デザインルールを決める
グループ化した情報ごとに、デザインルールを設定しましょう。たとえば同じ種類の情報には同じ色やフォント、共通アイコンなどを使い、一貫性を持たせます。これによって「ここからここまでは同じカテゴリの情報だ」と視覚的に伝わり、パンフレット全体の統一感が生まれます。
ただしすべての情報に同じデザインルールを適用すると、単調で面白みのないレイアウトになりがちです。グループごとに少し違いを出したり、アクセントカラーを効果的に使うことで、読み飽きない紙面を演出できます。
情報の優先度によってデザインを変える
パンフレットに載せる情報には優先順位があります。重要な情報や目立たせたいポイントは、文字のフォントや色、太さを大きく変えて強調しましょう。小さな違いしかつけていないと逆に読みづらくなるので、強調したい場合は明確な差を出すことがポイントです。
たとえば「最も伝えたいメッセージ」や「キャンペーン情報」などは太字や大きなフォント、目立つ色を使い、他の情報と差別化することで読者の注意を引きます。一方、本文や補足情報は落ち着いた色や細めのフォントで整理し、全体のバランスを大切にしましょう。
レイアウトにはストーリー性を
パンフレット全体の構成にはストーリー性を持たせることも大切です。たとえば見開きのワイドな紙面でサービスの流れや企業理念をビジュアル的に展開することで、ページをめくるごとに自然と読み進めたくなる流れが生まれます。読者の理解も深まり、印象にも残りやすいパンフレットになります。
3. 魅力的なパンフレットを作るポイント
1.目を惹くキャッチコピーを考える
パンフレットで伝えたい内容がわかるような、目を惹くキャッチコピーを考えましょう。キャッチコピーがあれば、パンフレットを手に取ったときに注目を集めやすくなります。
またパンフレットを作成する際は、キャッチコピーが目立つような文字のサイズを選びましょう。フォントの種類や文字の色にもこだわることで、よりわかりやすくなります。
ただし背景の色と似た色を選んでしまうとキャッチコピーが目立たなくなるため、パンフレット全体を見ながら決めていくことが大切です。
2.写真やイラストを使う
パンフレットを作成する際は文章だけではなく、写真やイラストも活用しましょう。パンフレットは複数のページに情報を記載するため、文章だけではわかりづらい印象になることも少なくありません。写真やイラストを利用すれば、素早く正確に情報を伝えられます。
特に写真は説得力にもつながるため、できるだけ活用するのがよいでしょう。パンフレットの内容にあった写真やイラストを選ぶことが大切です。文章だけで情報を伝えようとするとどうしても情報過多になりがちですが、写真やイラストを組み合わせれば直感的に理解でき、パンフレット全体の印象も華やかになります。
さらに写真の枚数や配置の工夫も重要です。大きなメイン写真を1枚配置し、それ以外を補足的に小さく使えば整理された印象になります。逆に商品の多様性を見せたいときは、小さな写真を複数並べるのも効果的です。
アイキャッチとして大きく配置したり、説明文の補助に使ったりと、目的や内容に合わせてイラストやマンガなども取り入れると、より効果的な表現が可能になります。
3.フォントや色にも気を配る
わかりやすいパンフレットを作成するためには、フォントや色にもこだわります。フォントは明朝体とゴシック体が一般的です。
見た目が美しい明朝体は、文章を読んでほしい場所に使用します。一方のゴシック体は視覚的なインパクトを与えやすいため、強調したい箇所に使うとよいでしょう。
パンフレットを作成する際に多くの色を使用すると、ごちゃごちゃとしてわかりにくい印象を与えます。そのため使用する色は原則3色までに絞り、全体のバランスを考えながら配色するのがおすすめです。
さらに「配色は同系色でまとめる」ことを意識すると統一感が生まれます。ターゲットや商品イメージに合わせて、黒やシルバーでクールに、パステルカラーで柔らかく優しい印象にするなどの工夫ができます。
4.ターゲットに合ったデザインにする
「商品・サービスやターゲット層にマッチしていること」を意識しましょう。
たとえば、若者向けの腕時計のパンフレットなら、シャープさや精密さを表現したクールでアクティブなデザインが合います。同じ腕時計でもシニア向けブランドなら重厚さや落ち着き、高級感を感じさせるデザインが好まれます。子供服やベビー用品なら、明るい優しさや柔らかさ、安心感を与えるデザインが適しています。
ターゲット層によって適したデザインは異なります。
5.メリハリや余白を活用する
誌面に大小・色味のメリハリをつけると、のっぺりした印象を避けられます。カタログ風パンフレットならグリッド構成や表組みも有効ですが、そうでない場合は「最もアピールしたいもの」に大きくスペースを割き、他はサブ的に扱うなど、誌面全体にメリハリを持たせましょう。
また余白を効果的に使うことも大切です。デザインに不慣れなうちは、全体に要素を詰め込みがちですが、余白(スペース)の使い方が洗練されたデザインを生み出します。
余白がないと窮屈な印象になり、行間が狭すぎると読みにくさも増します。逆に余白をしっかりとることで、読者の視線を誘導しやすくなり、各要素のバランスも自然に整います。余白を「もったいない」と感じることもあるかもしれませんが、上手く使いこなすことで見栄えの良いパンフレットに仕上がります。
4. テンプレートで効率よく仕上げる
「プロに頼むほどではないけれどデザインに自信がない…」という場合は、オンラインデザインのテンプレートを活用するのもおすすめです。
巻き三つ折りなどの中に巻き込まれる面も、テンプレートなら適切なサイズが設定されているので安心。写真やテキストを当てはめるだけで、高品質でハイセンスな折りパンフレットが効率よく仕上がります。
ラクスルでは、会社案内・事業紹介・商品説明など、目的に合わせたデザインのテンプレートを選べます。
6. 校正と最終チェック
パンフレットが完成したら、校正チェックを念入りに行いましょう。全体のレイアウトや色味、伝えたい内容が漏れなく盛り込まれているかをまず確認します。次に、漢字やスペル、価格・商品名などの表記ミス、誤字脱字を細かくチェックしましょう。音読や複数人でのダブルチェックも有効です。印刷後は修正できないため、校正は念入りに行いましょう。
7. まとめ
パンフレットは、ターゲットや目的に合わせた内容・デザイン・レイアウトによって、その「伝わり方」が大きく変わります。どんなに情報が優れていても、見た目や構成、ストーリー性がなければ手に取ってもらえません。
ターゲット層や訴求したいイメージに合わせてスタイルや色・フォントを選び、情報のグループ化や余白の使い方、写真やイラストの活用など、デザインの基本を意識することで「思わず手に取りたくなる」パンフレットを目指しましょう。
プロの制作会社に外注するのも選択肢ですが、無料テンプレートやオンラインデザインツールを上手に使えば、コストを抑えつつスピーディーにクオリティの高いパンフレットを作ることも可能です。予算や納期、仕上げたいイメージに応じて最適な方法を選び、自信を持って届けられるパンフレット作成に取り組んでください。